日本建築の魅力の一つに、職人の遊び心があると思います。
日本建築には装飾の為に何か部材を取付けることは、ほとんどありません。
各部材それぞれに建築としての役割があります。
それ故に、シンプルなデザインであったり、スッキリとしたデザインになるのだと思います。
そんな日本建築をよくよく目を凝らしてみると、職人の遊び心が入っています。
昨年末に完成引渡しをした物件で、お施主様に説明をして了解をいただいた施工部分に、
施工業者さんの提案でちょっと遊び心を入れてみました。
施錠するところを見ると、円形になっていますよね。
本来は建具の左側に角材を取付けて、建具止め兼錠受け材とするのですが、
建具周りをスッキリと見せたかったので、その角材をなくしました。
そうすると施錠することができなくなってしまうので、
錠受け材だけを取付ける必要があります。
その錠受け材に遊び心を入れていみた、という訳です。
今回は、良く見える部材でしたが、
日本建築よく見るとチョットしたところに遊び心の入ったデザインが見つかりますよ。