1週間前になりますが、
今までにないほどの強風で
日本列島に上陸した台風21号!
凄まじい強風で、
今まで見たことのない映像が
ニュースで流れていましたね。
台風が来る予報が来ると
「風で物が飛ばされる」と言って
家の周りにあるものを
物入に片づけるなどすると思います。
年配の方などは「瓦が飛んでくる」
と思っている方もおられるようです。
実際昔は瓦は屋根に乗せているだけだったので、
その発想は間違っていません。
屋根の上に土を敷いて、
その土の上に瓦を重ねながら葺いていくのが、
一般的でした。
ですから、瓦の自重と重ねてある上の
瓦の重さだけで何も留めていないのです。
下にある土が滑り止めの
役目をしていたと思われます。
上の写真は瓦を取った状態。
瓦の下には土がある。
しかし、近年では屋根の板の上に
瓦を引っ掛ける桟木を取付けて、
その桟木に釘で留めています。
上の写真の瓦に真ん中下辺りに穴が開いています。
この穴に釘を通して下の桟木に留めます。
釘で留めるので、滑ることもないですし、
外れることもありません。
また、昔みたいに土を敷くと
土の重さも荷重として家の構造に影響します。
近年では土を敷かなくなり、
屋根の重さも土の分だけ軽くなったので、
構造面でもより安全になりました。
昔の瓦葺きとは違うので、
恐らく瓦が飛んでくると
言うようなことはないと思います。
しかし、先日の様な凄まじい台風ですと
必ずしも飛ばないとは言い難いですね。
ただ、そう簡単には飛ばなくなっていることは
間違いないですよ。