皆さん、『阿吽』という言葉を聞いたことがあると思います。
阿吽は、サンスクリット語で仏教の呪文の一つだそうです。
『阿』は口を開いて最初に出す音
『吽』は口を閉じて最後に出す音
始まりと終わりを表すものとされてきました。
そこから、対となる物を表すものとしても使用されています。
この阿吽は、よく知られているところでは
仁王像、狛犬や沖縄のシーサーなどの1対で存在する像です。
実は鬼瓦でも、この『阿吽』が存在するですよ。
鬼瓦は屋根の棟の両端に据えられる瓦です。
これも1対になるから『阿吽』になっているのでしょうね。
鬼瓦は、写真の様に鬼の形をしているとは限らないのですよ。
例えば、商売繁盛・招福の願掛けで
恵比寿さん、福禄寿や大黒天の鬼瓦もあります。
昔の人は、家を建てる時も色々な思いを込めていたんですね。
普段の暮らしの中でも気にして見ていると
他にも面白い鬼瓦に出会うかもしてませんよ。