僕が建築を志すキッカケは建築家サンティアゴ・カラトラバが設計した
アラミジョ橋に衝撃を受けたことは以前のブログで書きました。
それ以来、僕は建築家サンティアゴ・カラトラバの作品が
大好きになました。
今日は、建築家サンティアゴ・カラトラバの作品を紹介したいと思います。
今回紹介する作品は、スペイン・バレンシアの『芸術科学都市』にある
IMAXシアター『レミスフェリック』です。
建築家サンティアゴ・カラトラバは建築構造をデザインすることで有名です。
しかし、『レミスフェリック』の魅力はそれだけではありません。
実は、日本建築の設計にもよく使われている手法があるのです。
それは『水面に建築物を写す』という方法です。
『レミスフェリック』は水面に映すことで、
人の眼に見えるように設計されている。
日本の建築物でこの手法が使われている代表的な建築物は、
平等院鳳凰堂や浄瑠璃寺本堂などがあります。
平等院鳳凰堂は、あたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように
水面にその美しい姿を映しています。
浄瑠璃寺本堂は、扉を開けて直接仏様を拝むのは恐れおおいということで、
水面にその姿を映し水面に写った仏様を拝むことができるようになっています。
(この日は風があり、本堂は水面に映らなかった)
それぞれ水面に映すことに色々な想いがあったようですね。
また、水面に映る姿を楽しむ文化は建築物だけではありません。
富士山は湖の水面に写っている姿も多くの日本人から愛されてきました。
『レミスフェリック』を見て、水面に写る姿を楽しむ文化が
東洋・西洋問わず存在することに驚きました。