レオパレス21の不備が発生した理由を考えてみました。2019年02月09日

また衝撃ニュースが流れた。
新聞の記事に書かれている内容を見ると、
外壁と天井の耐火性能が満たされていない事と
間仕切壁の遮音性能が満たしていない恐れがある。
この2点が建築基準法の規定を
満たしていないようです。

そして、その原因については
工期を短くすること
現場の作業員が誤解していたことと書いてある。
前者の理由は、言語道断!!!
会社のコンプライスの問題である。
しかし、後者の理由は他人事ではないのです。
昨年、超大手ハウスメーカーの現場を
見る機会がありました。
その時、施工方法に誤りがあったため
お施主さんを通してその旨を伝えたところ
『弊社は全棟この施工方法でやっています。』と
現場監督さんから返事が返ってきた。
その建材メーカーが出している施工マニュアルと
記載されている内容と違っているのにも拘らずである。
ということは、性能が満たされていないことになる。
その時は、建築基準法とは関係ない内容でしたが、
施行に誤りがあることを知らなかったのです。
その施工マニュアルを伝えて、やり直してもらいました。

この様に、『現場作業員が誤解していた』では
済まされないことがあるのです。
では、そうならない為にはどうしたら良いかというと
施工者と違う立場の監理者が必要です。
設計施工の会社ですと現場作業者と監理者が
同じ会社になってしまいます。
そうする監理がどうしても甘くなってしまいます。
設計事務所では、設計だけでなく現場の監理もします。
恐らくこの様なことが起こることはないと思います。