実は、ここにも阿吽が…!!2017年12月15日

皆さん、『阿吽』という言葉を聞いたことがあると思います。
阿吽は、サンスクリット語で仏教の呪文の一つだそうです。
『阿』は口を開いて最初に出す音
』は口を閉じて最後に出す音
始まりと終わりを表すものとされてきました。
そこから、対となる物を表すものとしても使用されています。

 

この阿吽は、よく知られているところでは
仁王像、狛犬や沖縄のシーサーなどの1対で存在する像です。
実は鬼瓦でも、この『阿吽』が存在するですよ。
鬼瓦は屋根の棟の両端に据えられる瓦です。
これも1対になるから『阿吽』になっているのでしょうね。

 

 

鬼瓦は、写真の様に鬼の形をしているとは限らないのですよ。
例えば、商売繁盛・招福の願掛けで
恵比寿さん、福禄寿や大黒天の鬼瓦もあります。

昔の人は、家を建てる時も色々な思いを込めていたんですね。
普段の暮らしの中でも気にして見ていると
他にも面白い鬼瓦に出会うかもしてませんよ。


省エネルギー性能2017年11月28日

前回のブログでは、住宅の省エネルギー性能を
高めるために『断熱・気密』が重要なこと
お伝えしました。その『断熱・気密』を高く
すると健康にも良いことが分かったのです。
 これは、週刊文春今年10月5日号にも
掲載されていました。その内容も参考にして
今回のブログを書きます。

 

まず、断熱性の低い住宅で暮らしていると
住宅内の温度差が大きく血圧が急激に
上下することになります。
これは、血管に大きな負担がかかり、
病気のリスクが高くなるのです。
下記のグラフを見ても分かるように
温熱環境による事故発生件数は、
ダントツに多いのです。

省エネルギー性能、新築・リフォーム・リノベーションの注意点

このグラフは3~4年前の数字になります。
交通事故による死亡者数は、年々減少し続けて
4,000人を切ったようです。

 

断熱性を高めて、住宅内の室温が
確保されると高血圧症、気管支喘息、
のどの痛み、手足の冷え等が改善が
見られたそうです。
また、断熱性能が高まると住宅内の温度差が
小さくなり、家の中で動き回ることが
嫌になることがなくなって活動量が
増えることも分かってきています。
何と言っても、身体にかかるストレスが
少ないと
心地よいですよね。

 

でも、『断熱性が高いか低いかなんて
どうやったら分かるの?』となりますよね。
その断熱性能を表す指標に『Ua値』という
ものがあります。この数値が小さいほど
性能が高いことを表します。
これから住宅を新築する人は、住宅メーカーや
工務店に自分の家のUa値がいくつで
設計されているかを確認してみましょう。
Ua値0.6以下を確保したいですね。
もし、Ua値を答えられない場合や
「基準を満たしています。」といった
曖昧な回答には気を付けましょう!
また、リフォーム・リノベーションを
検討している方も温熱環境の改善も
忘れないでくださいね。
次回は、温熱環境の改善する
リフォーム・リノベーションについて
書こうと思います。


住宅省エネルギー技術2017年11月13日

今日は、住宅の省エネルギー性能について
書こうと思います。
住宅を新築する人も、
リフォーム・リノベーションする人も
ぜひ知っておいて欲しい事です。

省エネルギー性能を備えるには、
気密・断熱性能を充実させる必要があります。
何故かというと家の中が夏に暑く、冬に寒いと
暖冷房を多用して多くのエネルギーを
消費してしまいます。
そうならないためにも、気密・断熱性能が
重要になるのです。

省エネルギー性能、新築してから後悔する項目

実は、住宅においての不満項目に
『暑い』『寒い』(温熱)、
『結露』が第2位に挙がって
いるのです。
でも、住宅を新築する時や
リフォーム・リノベーションする時に
業者さんと打合せしていても
その住宅が『暑い』『寒い』、
『結露する』なんて分からないと思います。
ですから、設計する時に
きちんとそのことが考えられて
設計されているかが大切になります。
一度自分たちの家がどの位の等級になるのか
確認するとよいでしょう。

省エネルギー性能に関わる項目は
その他にもありますので、
それは次回紹介したいと思います。


『風とガレ』という名前の由来!2017年10月27日

長い雨が続いていましたが、ようやくスッキリとした晴れの日になりましたね。
しかし、また台風が週末に接近という予報ですね。

 

さて、今回は『風とガレ』という名前の由来について、書きたいと思います。
直接お会いして名刺などをお渡しした方とは、話の中で話題になることがありますが、
インターネットからアクセスした方は『風とガレ』という名前に
「ガレ??何?」となるのではないでしょうか。

 

こいけやクリエイトさんのデザインによる名刺

 

写真の名刺は、高校の同級生が代表を務める こいけやクリエイトにデザインをしてもらいました。
かわいいロゴを考えていただき、気に入っています。

 

設計事務所を開設するにあたり、民家再生・リノベーションが専門なので、
地元になじみのある言葉を入れようと考えたのです。
それが三河弁です。三河弁にはどんな言葉あるのかを調べました。
その中に『がれ:家』を見つけたので、「これにしよう‼」となった訳です。
しかしこの「がれ」は今ではほとんど使われていない三河弁のようです。
知っている人はほとんどおらず、知っていても使っている人はいませんでした。

 

そして『風』ですが、結婚指輪をジュエリー工房シトロエンさんで作製して頂いたときに、
指輪を造るテーマを決めようと言われ、
「吉谷さんは建築の設計を仕事されているようですが、建物を設計する時に何を大切にしていますか?」と聞かれました。
その時に「風が通ることを大切にしています。風が通る設計は実は難しいのです。」
と答えたことから、結婚指輪は「風」がテーマのデザインになりました。
「風」はそんな想いもあって名前に入れました。

 

民家再生・リノベーションを専門とした一級建築士事務所 風とガレ となりました。
もちろん、新築の設計もやっています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。


新三河タイムス!!!2017年10月17日

10月12日(木)に発行された『新三河タイムス』に
風とガレが紹介されました。

僕が日本建築を保存・再生する設計を目指したのは、
ヨーロッパの昔ながらの街並みに魅了されたのが原点です。
建物の再生はただ昔の造りを残すのではなく、現代の技術を取り込んで使いやすく快適な建物にすること。
自然に溶け込む様に造られている日本建築を保存して、その魅力を多くの人に知ってもらいたいです。

 

風とガレは、豊田市が主催する『とよたまちさとミライ塾』
【日本建築のおもしろポイントを見つけよう!】というタイトルで
足助町の街並みを散策するプログラムを開催しています。
足助町は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
名前だけを聞くと「立派な文化財なんだろうけど、何だか難しそう!」と
思ってしまうかもしれません。確かに選定されるには、学識的な部分も必要ですが、
街並みを見て歩くには、色々と楽しめる面白いポイントがたくさんあります。
そんなポイントを知っていると、今お住いの近所の家を見て歩いても楽しめます。
旅行先でもその地方の特徴などがあり、三河地方との違いに気付くようになります。
そうなると何だか外を歩くのが楽しくなるような気がしませんか。
まだプログラムの日程は、21日(土)、28日(土)と開催しています。
ぜひぜひ、ご参加ください。お待ちしています。