今や書いて消せるボールペンとして多くの人に
認知されているのがフリクションボールペン!
このボールペンは、書いた文字や線を
後ろについているラバーで擦ると消えるペンです。
このペンは、摩擦熱で色が無色になるように
作られているようです。
ですから、夏の暑い日に現場などで図面を置いておくと
欠いたはずのメモが消える可能性がある。
気を付けないといけないのですが、
噂では冷蔵庫に入れると『元に戻る』というのです!?
本当かな?と思うのですが………。
先日フリクションボールペンを鞄に入れて現場に行った時のことです。
その日は、施工チェックのみだったので、特に図面にメモを
することは無く、施工監理の写真を撮って事務所に戻りました。
そして、事務所で鞄からフリクションボールペンを出して、
メモを書いても何も書けないではないですか!!
インク切れかなと思って替え芯に替えようと
取り出しても、インクは残っている。
???????????
もう一度書いてみる。
よく見るとインクは出ている!!!
どうやらペンの中でインクが無色になってしまったようだ!
噂の冷蔵庫に10分程度入れてから、
再度書いてみる。
無色のまま。
やっぱり噂は違ったのかと思って、
新しい替え芯を出す時に、フッと注意事項が目に付いた。
-10℃ 前後 !!
と言うことで、冷凍庫に入れること10分。
再度書いてみた。その結果は……
新:新しい替え芯で描いた曲線
前:冷凍庫に入れる前のインクで描いた曲線
後:冷凍庫に10分入れたインクで描いた曲線
( *黒はインクを替えてしまったので、冷凍庫に入れた結果がありません。)
青色、赤色とも色が戻りました。
青色は、新しいインクより劣るものの、
使える程度の発色でした。
赤色は、新しいインクよりむしろ
発色が良い感じでした。
どちらにしても、冷凍庫に入れたらインクの色は
復活することが分かりました。
今度は紙に書いたインクで試してみようかな。
先週末の新聞記事に
杉材の効用について書いてありました。
私達設計士は研究者ではないので、
一つ一つのことの理論的証拠をハッキリと
出すことができませんが、
この様に大学の先生や専門職の方達のデータ収集により
理論的な説明ができるようになることはありがたいです。
今回の記事に書いてあった杉の効用は下記の4点です。
・大気汚染物質を吸収、吸着
・優れた調温、調湿性能
・大きな断熱、保温効果
・香り成分によるリラックス効果
特に4番目の『香り成分によるリラックス効果』については、
森林浴などで立木からフィトンチッドが出ることによって
人体をリラックスさせる効果はご周知のとおりですが、
伐採後の材木からも人体に良い影響を与えている事が
確認されたことは木材の性能の凄さを痛感します。
1番目の『大気汚染物質の吸収、吸着』なども
シックハウスの原因物質・ホルムアルデヒドを
吸着することが確かめられたり、
二酸化炭素の吸着量なども高い数値を確認されているようです。
そして、風とガレが考える杉材のもう一つの優れている点は、
『手で触れた時の感触がとても気持ちがいい!!』です。
これは、個人差が出てしまう部分でもありますが、
目隠しをして各木材の床を裸足で歩いて、
一番気持ちが良かったアンケートの結果で
杉材が堂々の1位に輝いています。
先ほどの新聞記事にもありましたが、
他の木材と比べて調温、調湿性能があるため
ふれた感触が湿度の高い梅雨でもはサラッとしていて、
冬の寒い時期でもぬくもりを感じられます。
恐らくこれが人気の秘密だと思っています。
また、杉は他の木材と比べて柔らかさがあります。
それも気持ちよさの要因でもあります。
上の写真は我が家の床です。
杉の良さは以前より知っていたので、
我が家の床材に杉を使っています。
これから住宅や事務所などを計画しようと思っている方、
もしくは計画している途中の方で気になられた方は、
一度お問い合わせください。もちろん問い合わせたからと言って
風とガレで設計しないといけないことはありませんので、
ご安心ください。
もう2~3ヶ月程前になると思いますが、
数分ほど高温の中でも耐えられる
ドローンのことをニュースで流れていました。
実用としては火災現場などで活用されるのかなと
思っているのですが、建築業界にもドローンの活躍が
少しずつ出てきております。
実際、風とガレでもドローンを使うことがあります。
では、どんな時にドローンを使うのかというと
建物の現況調査をする時が一番重宝します。
現況調査の時は足場がないため、
屋根に登ることがなかなかできません。
その為、地上から見える範囲の部分しか
現状の状況が分かりませんが、
ドローンがあると屋根全体を見ることができます。
たとえ登ることができたとしても、近くに行けない状態の時もあります。
それがドローンのおかげで、今まで見ることができなかったところが
見えるようになったことは大きな進歩です。
その他には、工事現場で屋根全体の状況を見る時なども便利です。
工事途中だと足場がありますが、上から屋根全体を見ることができません。
また、風とガレでは日本建築の魅力を
見つけて、多くの人に知ってもらうために
高い所や近くに行けない部分に接近して撮影するなど
魅力が伝わりやすくするのに活用しています。
例えば、土蔵の壁の漆喰彫刻なども動画で撮影して
いろいろな角度から見えたりします。
(上記の動画は、ドローンでの撮影にはまり込んでしまい、
自分が浮遊しているようなとても不思議な感覚になり、
周りをキョロキョロしてしまいました(反省)。)
ドローン登場のおかげで、今まで体感したことがない
建築の映像や写真を見ることができるかもしれません。
これからも楽しみです。
また、素敵な写真が撮影できたらブログで紹介しますね。
*今回撮影した写真・動画は所有者様の承諾を得て掲載しております。
*ドローンで撮影をするにあたり、大阪航空局の『無人航空機の飛行に係る許可・承認』を取得しています。
日本三景の一つであり、世界遺産の厳島神社。
現在も多くの観光客が訪れる名所ですよね。
この厳島神社がこれだけ多くの人が
感動するのは、どこが凄いのかを考えてみました。
理由は人様々なので、このブログは
『風とガレが考える厳島神社の凄い所!』ということで
読んでもらえたらと思います。
私が考える『厳島神社の凄い所!』は、
1.大自然の中に混ざり込んでいる
2.鮮やかな色合い
3.水平に大きい(長い)建築物
この3つだと思います。
1.大自然の中に混ざり込んでいる
緑豊かな山々と、瀬戸内海が広がる中に建っています。
正直、どこに社殿があるのか分からないくらいですよね。
これが船から降りて近くに行くと
ようやくその建物が分かるぐらい控えめなボリューム感。
謙虚さを美徳とする日本文化の表れかなとも思います。
こんなに控えめな建物にして、自然の中に上手く混ざりこめているところが凄い!!
2.鮮やかな色合い
建物の木部は床以外ほとんどが朱色に塗られている。
この色が鮮やかであり、その鮮やかさが山々の緑や海の水面の色の青緑系色の中に
アクセントとして暖色系の朱色が、とてもバランスの取れた配色になっているところが凄い!!
3.水平に大きい(長い)建築物
先述では『控えめなボリューム感』とお伝えしたように、
建築物として決して小さい建物ではありません。
建築物として権力や繁栄を見せるために
高さをその表現に使うことがあります。
しかし、厳島神社はそれを水平方向に大きくしているのです。
これは『1』にも関係してくるのですが、
背景の山にしても水平と垂直のバランスは、水平に大きい。
垂直に大きくすると周りの自然のバランスとは相反するものになるが、
水平方向に大きくすると自然のバランスに合わせることができる。
この自然のバランスに合った水平方向の大きさによって
建物の存在感を出しているところが凄い!!
『風とガレの考える厳島神社の凄い所!』はいかがだったでしょうか。
また、別の日本建築でも良い所、凄い所を紹介できればと思います。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。
みなさん、普段の生活の中で
『いの一番』という言葉を聞いたことがあると思います。
意味としては、『真っ先に』とか
『一番最初に』といった時に使う言葉ですよね。
この言葉には諸説ありますが、
実は建築言葉だったという説もあるんですよ。
『柱番付』と言って写真のように、
縦軸、横軸に『い、ろ、は、…』と『一、二、三、…』で
柱に番号を付けて柱の位置を分かるようにしています。
この柱番付の中に『い-一』があります。
この柱は、建物の北東角の柱に振り付けられます。
建物の北東の角と言えば、鬼門にあたる方角です。
鬼門は邪気の出入りする方角とされています。
その為、その出入りを塞ぐことを願って
一番最初に『い-一』の柱を建てるそうです。
そこから『いの一番』は、
『真っ先に』『一番最初に』という意味で使われているそうです。
おもしろいですよね。
まだまだ、普段の生活の中にこの様な言葉がありそうですね。
またそんな言葉があったら紹介しますね。
このブログでも何度か登場している
『工事監理』は現場監督さんがやるのではないかと
みなさん思うのではないでしょうか?
今日は現場監督さんのおこなう『現場管理』と
設計士のおこなう『工事監理』について書こうと思います。
まず、文字にすると『監理』と『管理』で
漢字の違いに気が付くと思います。
『管理』を調べると、
『組織体の目的活動を推進するには、
人員、物品、資金、情報などの諸資源を調達し、
(中略)活用するための諸制度を整備する』とあります。
その言葉とおり現場監督さんの『管理』は、
主に現場で必要な材料や職人などを
工事工程に合わせて段取りしたりしているのです。
『監理』を調べると、
『物事を監督、取り締まること』とあります。
設計士の『監理』は、
『設計図面と照合し、それが設計図面のとおりに
実施されているかいないか、誤ったやり方で工事を
していないかを確認すること』です。
ですから、同じ『かんり』でもやっている事は、
全く別のことなんです。
この『監理』があるからこそ、防げる不備な工事もあるのです。
これから住宅や事務所などを計画しようと思っている方、
もしくは計画している途中の方で気になられた方は、
一度お問い合わせください。もちろん、問い合わせたからと言って
風とガレで設計しないといけないことはありませんので、
ご安心ください。
普段の仕事は、建築の設計・工事監理・調査を
主な業務としていますが、
家に帰ると3男児のパパになります。
家では幾つかの家事を担当していますが、
その一つに、朝食と夕食を作っています。
そうなると、自動的に買出し担当にもなります。
昨日の買出しでは、『小松菜』がおススメでした。
小松菜は、他の緑の野菜に比べて、
ちょっとエグ味があるので、敬遠になりがちですよね。
私も初めの頃は苦手でした。
でも、最初にサッと茹でるとそのエグ味を感じにくくなります。
小松菜には、カルシウムや鉄分など栄養素のたくさんあるようです。
毎日のご飯は美味しいだけでなく、栄養素のことと家計のことも考えて
献立を決めるので、なかなか大変ですよね。
さてさて、小松菜をどんな料理にするかというと
私は小松菜の煮びたしが好きなんです。
油揚げと一緒に、ダシ汁とみりん・醤油で
軽く煮る感じで料理します。
ここで、気にしていることは煮過ぎないことですかね。
これは私の好みですが、小松菜のシャキシャキした感じが好きなので、
サッと煮る感じ。これが一番難しい!
なかなか気に入った出来上がりには仕上がらないことが多いです。
でも、うまくでき上った時は『してやったり!!』感で嬉しくなります。
小松菜は子供達もなかなか食いつきにくい食材ですが、
みりんを少し多めに入れると、ほんのり甘みを感じやすくなり、
我が子達は食べるようになりました。
これからのときどき料理ネタもブログにアップしていきますので、
読んでくださいね。
先週、建て方・上棟がおこなわれました。
建物の工事が始まると、建て方・上棟が一番の見所ですよね。
今まで図面で打合せをしていたものが、
目に見えて形となるのですから。
今はクレーンを使って材料を持ち上げるので、
建て方~上棟まで一日で完了します。
設計士の仕事はお客様と打合せをして
図面を作成するだけではないのです。
実は、工事が始まってからも
とても大切な仕事があるのです。
それが、『工事監理』です。
『工事監理』って何?と思われるのではないでしょうか。
簡単に言うと、『工事に誤りがないかをチェックする』ことです。
当然、この建て方・上棟に至るまでにも
基礎の中の鉄筋が正しく工事されているか、
基礎と建物を繋ぐ金物が必要な場所に設置されているか
などをチェックしています。
この様に一つ一つの工事に誤りがないかをチェックします。
建て方・上棟が終わると次は耐力壁工事のチェックがあります。
以前にも、ブログで記載しましたが、
(施工ミスを見逃さない!現場監理も重要な仕事!!)
意外と施工する業者さんの知らないことがあるんです。
レオパレス問題の時も、一つの原因として
『現場の作業員が誤解していたこと』とありました。
その誤解がないかチェックして、もし誤りを見つけた時は
是正の指示をする業務です。だからとても重要なのです。
お客様の大切な建物をしっかり設計と工事監理で
お引渡ししています。
これから住宅や事務所など計画されている方は
一度ご相談ください。
ちなみに、今回建て方・上棟した物件は、事務所です。
今年は、平成から令和に元号が変わる事から、
ゴールデンウイークは10連休になった方もいたようですね。
みなさんは、いかがだったでしょうか。
毎年ゴールデンウイーク前になると、
鯉のぼりを見掛けます。
鯉のぼりを見るといつも感動してしまいます。
一体何に感動するかというと、
あの表現力に感動するのです。
もともとは、江戸時代に武家に男の子が生まれると
5月にのぼりをたてて祝っていたのが、
庶民にも広がったようです。
はじめは、のぼりに『鯉の滝登り』を
イメージして鯉を描いていたようです。
今ある鯉のぼりを考えた人がどんなことを思って
あの形にしたのか分かりませんが、
鯉が泳いでいるように見せる表現力は
とてもすごいといつも感心します。
今日は、自分のことを書いてみることにしました。
以前子育てサークルで、家づくりセミナーの
講師をしたことをブログで書きました。
『家づくりの時に何に気を付けたらよいのか?を講座で解説してきました。』
しか~し、ブログのタイトルにありますように
人前で話をしたり、意見を言うことが
学生時代までは苦手でした。
苦手というより嫌でした。
周りの人からどう見られるのかが
気になって仕方がなかったのです。
そんな私に訪れた転機は、大学を休学して
バックパッカーをしながら、建築を巡る旅をした時です。
始め4ヶ月はシカゴ近郊の街(OarkPark)で
ホームステイしていました。
そこでは、自分の意見をハッキリ言えることが
とても重要でした。
つまり、周りの人がどうなのかは重要ではなく、
自分はどうなのかと言うことでした。
自分が考えて正しいと思うことを言えば良かったのです。
それから、自分で一生懸命考えて良いと思ったことを
自分の意見として持つことができるようになりました。
そんなことがあるからなのか、先日エニアグラムという
性格分類で自己探求ワークショップで出た私のタイプは、
『知識を得て観察する人、知識を得る人』でした。
→ 物事をじっくりと考え、データを集め、慎重に行動します。
だそうです。あ、あ、当たってる。
恐らく自分で一生懸命に考えて意見を持つために、
いつの間にかそうなったのかもしれませんね。
仕事も家づくりの知識やデータをたくさん得て、
じっくり考えて設計しています。
これから家づくりを考えている方は、
気軽にお問い合わせください。
先日現在工事が進んでいる現場の工事監理に
行った時に基礎の墨付けが終わった所でした。
外国人が絶賛したのは、
上の写真にある縦と横の黒い線のことです。
パッと見ただけではこの線のどこが
絶賛されるか分からないですよね。
こういった工事現場は
世界どこに行ってもあるのですが、
実は一瞬にして数メートルの長さに
直線ラインを引けるこの技術を
見た外国人は絶賛したんです。
やはり、数メートルの長さをズレることなく
真っ直ぐなラインを引くのは難しいこと。
では、どの様にして一瞬で真っ直ぐなラインを
一瞬にして引いたのかというと
直線を引きたい2つのポイントに
墨を付けた糸の両端を留めて、
パシッとその糸を弾くだけ。
弾くとそこに墨が付くことで
直線が現れるのです。
この技術は随分昔から日本では使われているのです。
現代技術が進んだ現代でも
まだまだ残っているこの技術!!
日本人の知恵の凄さを感じずにはいられないです。
本当に凄いな~。
前回のブログで、熱い想いを伝える事が
ブログでは重要である事を学びました。
そして、そのブログ道場のワークショップで
『なぜその仕事をするのですか?』という
問いかけがありました。
今日はその問いかけに熱い想いがあるので、
それを書きます。
プロフィールの略歴にあるように
実は機械工学科を卒業してから
建築科に編入学しているのです。
そのきっかけは、機械工学科の授業で
クレーンの渡し橋の構造計算をする授業があり、
その授業で橋の設計がとても楽しく魅力なものに感じて
『将来、橋の設計がしたい!!』と夢を見つけました。
そして、世界のいろいろな橋を見るようになりました。
その中でスペインの建築家:サンティアゴ・カラトラヴァの
アラミジョ橋に衝撃を受けました。
そして、建築学科の授業でもたくさんの建築作品を
紹介されるので、一度この目で見てみたいとおもい、
大学を1年休学して、アメリカ東海岸・西ヨーロッパを
バックパッカーをしながら、建築を巡る旅をしました。
アメリカ東海岸と西ヨーロッパを旅をする中で、
ヨーロッパでは目的の建築物を見に行く道中、
その街並みがとてもワクワクする街並みだったのです。
なぜこんなにワクワクするのかを考えた時、
その土地の歴史を感じるような雰囲気が
ノスタルジックな雰囲気が
そうさせているのではないかと考えたのです。
日本ではどうかと振り返った時に
スクラップ&ビルドと言われる言葉があるように
古いものは解体して、新しく建てることがほとんどでした。
日本もヨーロッパに負けない長い歴史があるのだから、
ヨーロッパと同じように
ワクワクする街並み・建築物を設計したい
と思うようになり、橋の設計から
再生・リノベーションの設計が夢に変わりました。
大学卒業後は奈良の藤岡建築研究室で
民家再生・日本建築の設計・監理を学びました。
(写真は藤岡建築研究室所属の担当物件です。)
日本建築には、たくさんの日本人の知恵や
文化が込められています。
民家再生・リノベーションをすることで
少しでも多くの人に日本建築の魅力や
楽しさを知ってもらいたい。
と思ってこの仕事を選びました。
建築の設計・監理をしながら、
身近にある日本建築の魅力を
ブログで紹介したり、
イベントでパネル展示したりしていますので、
ぜひご覧ください。
一番最近、投稿した記事はこちらです。
『土蔵の花形は漆喰彫刻!豊田市足助地区の漆喰彫刻は凄い!』