日本建築の屋根に使っている材料と言うと
すぐに思い浮かぶのは瓦ではないでしょうか。
西洋建築の屋根にも瓦と同じ様な
材料が使われています。
日本建築では最近見掛けることが少なくなりましたが、
寺院建築や昔の土蔵などで見かける瓦を本瓦葺きと呼びます。
瓦の大きな役目の一つは
降ってきた雨を建物の外に流すこと。
土を練って湾曲させて焼いた瓦を
屋根に並べます。
瓦と瓦の間の隙間に
雨が入っては困るので、
蓋をするように半円形に
焼いた瓦を被せています。
西洋建築の屋根は半円形に焼いた瓦を
上下交互に並べているようです。
その瓦の先端はちょっと違います。
日本建築の本瓦葺きは
半円形の先に円形の蓋を付けた
形になっており、その円形部分に
家紋や文字、三ツ巴などの
意匠性を意識しているのに対して、
西洋建築の屋根は半円形の先に
漆喰に似たものを詰めているだけです。
どちらも湾曲もしくは半円形にして
底面を通して雨を建物の外に
流すことには変わりないですよね。
日本建築と西洋建築では
違う部分もありますが、
似ている部分もあるんですね。