先日、炎の揺らめきに癒されるブログを書きました。
日本建築において、火を使う場所と言えば、
囲炉裏を思いつくのではないでしょうか。
その囲炉裏について調べてみました。
「いろり」という言葉は、室町時代にできたものであり、
それ以前は「ひたき」などと呼ばれていたそうです。
その意味するところは、人の居場所、火所を表す。
囲炉裏は、炊事、採暖、乾燥、照明などが主な機能であり、
その昔は歳末や新年などの行事や儀式めいた事もここで行っていたそうです。
囲炉裏が切られる場所は、食事・団らんの場所などの人が集まる場所で、
今でいうダイニング・キッチンにあたるところです。
囲炉裏は神聖視されていて、唾を吐いたり、不浄物を焼くことは
禁止されていたそうです。火の神様がいるという事ですかね。
そんなことから、囲炉裏の灰を禅の砂庭のように金鏝で均して、
いろいろの波模様を表現するなどしていたそうです。
確かに写真の囲炉裏の灰もきれいな模様がかたどってありますね。
また、昔から生活とも切り離すことのできない存在だったため、
民俗学的なことも多くかかわっているようです。
参考文献:滅びゆく民家 間取り・構造・内部