今月の中旬ごろに東京都で地下駐車場で
消火設備の二酸化炭素が発生する事故が起こりました。
まず、消火設備で二酸化炭素が出るの?という方のために、
消火設備には、いろいろな種類があります。
その中に不活性ガス消火設備と言われるものがあります。
この消火設備は、不活性ガスを放出し、酸素の濃度を下げ、
主に窒息作用により消火する設備です。
不活性ガスの一つに二酸化炭素が使われています。
水や泡などを放出しないため、
水浸しになったり汚れたりすることがりません。
その為、図書館の書庫等水損を嫌うところや
常時人がいないところで使用します。
しかし、二酸化炭素は大気中の濃度が高くなると
人体に悪影響が出るのです。
ビックリするかもしれませんが、
大気中の二酸化炭素濃度が約4%を超えると
呼吸困難、頭痛、めまい等の症状が出ます。
今回、設置されていた場所も昇降機を使った地下駐車場で
ほどんど人が入らない場所でした。
しかし、天井板の張替え工事の時に起こってしまった事故です。
今は、イナートガスと言われる人体への影響が少なく、
環境面でも優れたガスが使われてきています。
東京消防庁によると2017年2月以降6件の
二酸化炭素ガス噴出事故が起こっているそうです。
今後、このような事故が起こらないようにしてもらいたいです。
最後に、この事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。