二酸化炭素ガス消火設備って?2021年04月26日

   

今月の中旬ごろに東京都で地下駐車場で

  

消火設備の二酸化炭素が発生する事故が起こりました。

  

  

まず、消火設備で二酸化炭素が出るの?という方のために、 

  

消火設備には、いろいろな種類があります。

  

その中に不活性ガス消火設備と言われるものがあります。 

   

この消火設備は、不活性ガスを放出し、酸素の濃度を下げ、

  

主に窒息作用により消火する設備です。

  

不活性ガスの一つに二酸化炭素が使われています。

  

水や泡などを放出しないため、

  

水浸しになったり汚れたりすることがりません。

  

その為、図書館の書庫等水損を嫌うところ

  

常時人がいないところで使用します。

  

しかし、二酸化炭素は大気中の濃度が高くなると

  

人体に悪影響が出るのです。

   

ビックリするかもしれませんが、

   

大気中の二酸化炭素濃度が約4%を超えると

  

呼吸困難、頭痛、めまい等の症状が出ます。

   

今回、設置されていた場所も昇降機を使った地下駐車場で

   

ほどんど人が入らない場所でした。

  

しかし、天井板の張替え工事の時に起こってしまった事故です。

   

今は、イナートガスと言われる人体への影響が少なく、

    

環境面でも優れたガスが使われてきています。

   

東京消防庁によると2017年2月以降6件の

   

二酸化炭素ガス噴出事故が起こっているそうです。

   

今後、このような事故が起こらないようにしてもらいたいです。

   

最後に、この事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。