先日、地縄を張った現場の地盤調査を行いました。
実は、建築物を建てる時は地面も重要なんです。
地盤調査は何を調査しているかと言うと、建築物が建つ場所の地面の耐力を調べます。
建築物が建つ場所の地面の耐力が低いと建築物が完成してから、地面が建築物の重力に耐える事ができなくなって建築物が少しずつ沈下してしまうのです。
そのことを「不動沈下」と呼ばれています。
不動沈下が起こるとどうなるかと言うと、建築物が傾いてしまいます。
つまり、ピサの斜塔のようになってしまうのです。
ピサの斜塔は偶然にも塔の南側の地盤と北側の地盤の耐力が極端に違ったため、南側が沈んで北側はそのままとなり、斜めになってしまったのです。
この様に地面の耐力が低いと建築物が傾いてしまいます。
その様にならない為にも地面の耐力を調べて、建築物が完成した後も不動沈下しないように対策を取ります。
地面の耐力が高ければ、地面に基礎工事をします。
もし、地面の耐力が低ければ、地盤改良をして、地面の耐力を人工的に高くします。
地盤改良をすることで建築物が建ってからも不動沈下を起こさずに済みます。
風とガレは、お客様の大切な住宅を一つひとつ確認しながら工事を進めていきます。
今回のブログは久しぶりに建築作品の紹介です。
今回紹介するのは、岡崎市にある『伊賀八幡宮』です。
伊賀八幡宮は、岡崎城と徳川家と深い関りを持つ大樹寺を結ぶ南北の直線上のほぼ中央に位置します。
松平4代目の親忠公が1470年(文明2年)に松平家の守護神として創建されました。
現在の本殿は松平9代目の家康公の命で造営されたものと言われています。
家康公は崇敬していたため、大きな戦の前には必ず伊賀八幡宮を詣でられたそうです。
岡崎市の伊賀八幡宮は、権現造りになっています。
権現造りとは、日本の神社建築様式の1つで、本殿と拝殿の2棟の間に「石の間(いしのま)」と呼ばれる一段低い建物(幣殿)を設けてあり、屋根を一体化させた様式です。
前方は拝殿、後方が本殿となっている。
なので、上の写真は拝殿が写っています。
現地は写真を撮影した場所より中には入れないので、本殿の姿は見えません。
境内の鳥瞰案内図で、何とか屋根が一体化していることが分かる感じです。
岡崎市の伊賀八幡宮には、国の重要文化財(建造物)が8つもあります。
その中でも「随神門」は、鮮やかな彩色に彩られており、建築物としても大きくて圧巻です!
岡崎市の伊賀八幡宮には、もう1つ見るべきものが存在していました。
それは、、、、、、、、「さざれ石」です。
日本の国歌「君が代」に歌われている「さざれ石の巌となりて」にある「さざれ石」があるのです。
伊賀八幡宮へ行かれた時は、建築物だけでなく、こちらの「さざれ石」も観てくださいね。